Maintenance Consultation Cases
整備相談事例
全国の整備相談所に寄せられた整備相談(苦情・問い合せ含む)の事例をまとめました。
トラブル予防や説明の参考としてご活用ください。
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No.101 新車購入から2年半、不具合が全く直ってない
・車名:輸入車 ・登録年月:平成30年 ・走行距離:不明
平成30年に輸入車ディーラーから新車を購入した。納車から1か月後、ナビゲーションの画面が真っ黒になり、ナビ画面で行うエアコン操作もできなくなったので、点検のためにディーラーに入庫した。2週間後、「色々点検しているが症状が再現しないので、一旦お返しするので様子を見て欲しい」と言われ、仕方なく引き取った。それから数週間後、旅行先で再現したので、帰ってからディーラーに持ち込むと、「現象が出なかったら直せないですよ」と言われたので、再現した時の画面をスマホで撮った動画を整備士に見せて、修理の手掛かりにするようお願いした。それから1か月後、「時間をかけて見ているが再現しないので、正常ではないか」と言われたので、「不具合の動画を整備士に見てもらったのに参考にならなかったのか」と尋ねると、「そんな話は知らないが、現象の確認ができないので、車を持って帰ってほしい」と言われてしまった。ディーラー本社に相談したが、「販売店とよく話し合ってください」と言われる始末。今では、不具合が20か所以上出てきており、どこかに相談できないかと調べて振興会に電話した。
振興会の立ち位置を説明し、「裁判中だと聞いているので、相談を受けることはできないが、少しだけ話を聞きましょう」と前置きして、聞き取った不具合個所は以下の通り。
・アウタハンドルのボタンで電磁ドアロックが解除しない。
・スタートボタンでエンジンが始動しない。
・ドアミラーに後方センサーでの接近車の表示が出なかったり、誰もいないのに表示する。
・EPBも作動しない時あり等。
新車でありながら数多くの不具合、しかも走る、止まるに関わる異状があるのに、関連部品を交換しないのは何故かと疑問に感じたので、相談者の了解を得て、ディーラーに連絡した。ディーラー本部の説明では、「店としての対応は十分させてもらっていると思っている。現象が再現しなくても、念の為にと部品を交換しており、何もしていないことは無い。相談者には作業毎に説明して引き渡ししている。今も裁判所から戻ってきて電話させてもらっています」とのこと。「本当に2年半もの間、不具合が直っていないのは事実ですか」と聞くと、少し間をおいて、「裁判中なのでこれ以上詳しいことはお伝えできない」と言われた。
ディーラー側の対応にも大いに疑問を感じた案件であった。
No.102 不具合に対する補償はどこまで要求できるか
・車名:SUV ・登録年月:不明 ・走行距離:不明
数年前に新車で購入。特定のモード(スポーツモード)でうまく走行できない不具合が生じたのでディーラーに入庫、CVTの故障と診断され交換した。その際、ラジエータ回りの梁を外したため、「ボディの組み立てがうまくできない」と言われた。その後、不具合の原因はCVTではなく、ECUのプログラミングのミスと判明、メーカーは「プログラミングでは対処できない」と言い、ディーラーは「特定のモードを使用しないで乗ってほしい」と言う。不具合は解消されず、間違った整備で「ボディの組み立てがうまくできない」状態となっている。せめて原状回復を望み、ディーラーとは話し合いを継続している。車両入替や金銭要求はできないと思っているが、整備の要求はどこまでできるか。
金銭要求は無理だが、整備の要求は全て伝えることはできるので、その中でお互いに妥協点を見出してほしいと説明、了解を得てディーラー本社に連絡した。担当者から、「CVT交換は2年前なので、ディーラーでの対応は難しい。特定のモードとはスポーツモードで、アクセルの反応が敏感になり、『回転数が上がりすぎる』、『ハンドルがふらつく』と言われるが、正直スポーツモードの性質上仕方がない。ボディに関しては、『組み立てがうまくできない』のではなく、『寸分違わずとはいかない』ということ」を確認した。ディーラー側の説明が相談者にうまく伝わっていないようなので、「今後も丁寧に対応してほしい」と伝えた。
No.103 整備ミスについての相談
・車名:不明 ・登録年月:不明 ・走行距離:不明
行きつけのガソリンスタンドから「走行距離が10万kmを超えているので、タイミングベルトを交換しないといけない」と言われ、友達に紹介してもらった認証工場に入庫したが、「外注先で作業ミスが発生、エンジンを降ろして作業する」との連絡があった。その時に、「プーリーにマーキングされたようなペイント跡があるので、以前に交換されているかもしれない。エンジンの修理は無償でやるが、タイミングベルトの交換費用は請求する」と言われた。以前に交換されていたなら、今回、タイミングベルトの交換は必要ないので、全額無償にするべきではないか」との相談。
振興会の立ち位置を説明後、相談者に「ガソリンスタンドのアドバイスから、タイミングベルトの交換を認証工場に依頼されたのですよね。分解して交換歴があれば、連絡あるいは交換取りやめと取り決めていたのですか」と尋ねると、「『交換して』とだけ依頼した」と言った。「それならば、タイミングベルトは依頼通り無条件で交換されて当然です。自分の車の修理歴がわからないお客様は、『点検して悪ければ交換』あるいは『今までやってなさそうなら交換』と依頼します。自分のところで歴をゼロにするために、無条件で交換を要望する方もいます」とお伝えすると「良くわかりました。もう少し整備工場と話し合います」と言って相談を終了した。
No.104 修理しても直らない
・車名:輸入車 ・登録年月:平成22年 ・走行距離:8万km
中古車販売店で購入。高速道路を走行中に速度が落ちて、止まってしまった。販売店に連絡し、保証修理をしてもらったが、それ以降、異音も感じるようになり、エンジンオイルを毎月2~3リットルも補充しなければならなくなった。故障原因等、詳しい説明を求めても応じてくれず、ディーラーに修理を依頼したいが、「保証対象から外れる」と言われており、自費で修理したくない。
その販売店は整備工場を併設していないので、別の整備工場に依頼していると思われる。記録簿の記載内容を聞くも「見ていない」ということだったので、記録簿を探すよう助言、どこの整備工場で作業されたのか確認し、その工場に説明を求めるよう提案した。毎月、エンジンオイルを2~3リットルも補充しながら使用するのは異常なので、保障内容については契約書をよく読み、お店と話し合い、その上で、引き続きお店と付き合っていくのか、ディーラーに変更するか自身で決めるしかないと回答した。
No.105 リコール作業後にエンジンが壊れた
・車名:輸入車 ・登録年月:平成27年 ・走行距離:2.3万km
輸入車ディーラーにリコール作業を依頼したところ、作業が終わり試運転中にエンジンが破損した。「保証期間外ではあるが、入庫中の破損なので、半分は当店で負担するが、残りの100万円程は負担してほしい」言われた。その後、メーカーから部品を取り寄せ、負担額は170万円になるとの連絡があった。新車からずっとそのディーラーでメンテナンスしているのに、そんなに急に壊れるものなのか。高額な修理なのでよく検討したい。
相談者は、リコールの作業内容を詳しく把握していない様子なので、調べてみると、タイミングチェーンの交換作業と判明。破損原因として作業ミスが疑われるが、ディーラーから「普段の乗り方」と言われ、相談者は「60歳過ぎてそんな乱暴な運転はしていない」といぶかしく思っている様子であった。エンジンの破損で、半額が170万円の修理とは一体どんな見積りなのかと不思議に思ったが、「事実確認はできるが、振興会は金銭問題には立ち入れない」と説明した。「長い付き合いなので穏便に解決したい」という相談者の意向を尊重して、事実確認は行わず相談を終了した。
後日、相談者から、「ディーラーと話し合った結果、修理代金の大幅減額の提示があったので、修理を依頼した」との報告があった。故障原因や支払い義務などに疑義は残るが、円満に解決したように見受けられた。
No.106 BP入庫歴のある車の度重なる異音解消要求
・車名:軽自動車 ・登録年月:不明 ・走行距離:不明
会員事業者からの相談。事故のBP作業で入庫したことがあるユーザー(女性)から、「異音がする」との指摘があり確認すると、BP個所のリヤバンパーのクリップが外れていた。作業ミスを認め、クリップを取り付け、様子を見てもらうことにした。1か月後、別件で来店された際に、前回の修理箇所の不具合を指摘され手直しした。その2か月後、「最初の鈑金個所(リヤバンパー)を押すと異音がする」との申し出が再びあり、点検すると、取付部(車体側)の部品に破損があった。僅かな破損の為気付かず交換していなかったが、新品部品に交換して納車した。翌日、異音が直っていないと入電があり、ユーザー同乗で異音を確認し修理を行ったが、今まで修理した箇所とは異なる所からのものであったが、処置をして解消したと判断、ユーザーと同伴者(男性)に確認してもらうと、「直っていない」と立腹した。どうやら、このユーザーはBP作業とは無関係の異音も解消するよう求めており、更に「修理の信用がないから他で直すから、最初の修理で保険会社から支払われた代金と免責で払った5万円、他の工場で直す修理代を支払え」と要求している。
相談者は整備ミスを認め、再修理も行い真摯に対応している。また、上席が菓子折りを持ってユーザーにお詫びに伺うなど、十分な対応ではないか。しかし、このユーザーはクレーマーのように思われるので、「できること、できないこと」を明確にし、過剰な要求なら突っぱねる、脅しや恫喝があれば警察に介入を依頼する等、毅然な対応をとるよう助言した。
No.107 車検付きで納車された車両が保安基準不適合状態
・車名:ピックアップトラック ・登録年月:不明 ・走行距離:不明
関東の中古車販売店から購入したユーザーが当社(相談者)に相談にきた。
車検終わってから納車してほしいと言って購入したのに、ブーツは破れている、方向指示器は赤色、その他色々不適合箇所があり、それらを直すと30万円ほどかかると見込まれる。ユーザーが販売店に問い合わせたが、「車検に受かることが条件であり、適合状態にするという約束はしていない。車検に受かっているのだから問題ないだろう。どこかに言いたければ言えばいい」と強気な態度で話にならないらしい。この車両状態でどうやって車検に受かったか理解できない。「車検合格=適合状態」と思うのが当然。適合状態にして合格後に不適合状態に戻したのだろうか。そもそも整備された形跡がなく、指定工場で不正車検したとしか思えない。このユーザーを救済する方法はないだろうか。
記録簿が無く車検証だけ。車検証備考欄に受験形態等の記載は無い。(新規検査だと記載されないらしい)不正車検の可能性があるのであれば、中古車販売店がある地区の運輸局または国交省に情報提供するよう提案、電話が嫌なら運輸局HPに通報窓口あるので、メールによる通報も可能と会員工場からユーザーに伝えてもらったが、ユーザーは「もういい。疲れた。修理してください」と諦めている。「面倒なら代わりに私(整備工場)が通報するよ」と言ったが断られた。「ユーザーが諦めているので、当社で修理して終わります」と言われ、相談を終了。
No.108 再修理についての相談
・車名:輸入車 ・登録年月:不明 ・走行距離:不明
降雨時に後部座席の足元に雨水が溜まるので、昨年10月に近所にある整備工場に雨漏れの修理を依頼した。雨漏れの原因は、左右の後席ドアパッキンの劣化が原因と言われ、念のため前の左右ドアパッキンも同時に交換することにした。見積りは約10万円、高額ではあるが、完全に雨漏れが直るならと思い入庫した。最近まで雨漏れはなかったが、5月に大雨が降った時、以前と同じように後席足元がビチャビチャになり、整備工場に連絡したところ、「去年の作業で完全に直っており、今回は別の原因だと思うので、再修理にはあたらず費用をいただく」と言われたが、そういうことは車を確認した後に言うことで、電話での一報だけで有償と言うのはおかしいと感じたので、持ち込む前に知識を得ておきたく、振興会に電話した。
振興会の立ち位置を説明、事業場名を教えてもらえないので、一般的な説明をした。
「まずは現状を点検してもらい、判断してもらわないと始まらない。半年は雨漏れしてなかったのであれば、他に原因がある可能性もあるので、説明をよく聞いてから判断すべき。わからないことはその都度説明してもらいながら、納得できるまで話し合ってください」と助言し、相談を終えた。
No.109 中古車の修理をめぐるトラブル
・車名:不明 ・登録年月:不明 ・走行距離:不明
修理屋さんから購入した中古車で遠方まで出かけた帰り、不具合が発生。そのまま購入店へ行くが、「忙しいから、すぐにはできない。いつになるかわからない」と言われたので、ディーラーに入庫した。遠方まで行って帰って来られたのを驚かれたくらいの不具合だったと、ディーラーに言われ、そのことを購入店に伝えると、「返金します」ということだったので、その時は円満に話を終えた。
しかし後日、購入業者の弁護士から、修理代金と車両代金の請求が封書で届いたので、こちらも弁護士に相談したところ、「請求に応じる必要がない」と助言されたのでそのまま放置しているが、「腹の虫が収まらないので、この業者を懲らしめたい」とご立腹の様子である。
運輸支局では受け付けてもらえず、当相談所を紹介されたとのことで、相談者から一通り話をお聞きしたが、「弁護士と相談して、対応していただくのが最良ではないか」とお伝えすると、納得して電話を切られた。
No.110 点検整備を本当にしているのか不安だ
・車名:ミニバン ・登録年月:平成19年 ・走行距離:6.6万km
中古車販売店で24か月点検整備・車検2年付の中古車を購入した。購入してから7か月が経過するが、不具合や点検整備を本当にしているのか不安にさせられる事柄が多数見受けられ、販売店に苦情を申し立てたが、「不具合の部品を探しておく」と言われ返事がなかなか来ない。また、点検記録簿のエアクリーナに良好の「レ」がついているが、どう見ても点検したようには思えない程汚れているので、そのことを販売店に指摘すると、「探しておきます」と言いながら放置されている。どうにか、早く解決が出来ないかとの相談。
「出来ない」と言っている訳ではなく、「持ってきてくれたら見ます」と言っている。購入から7か月が経過していること、また、中古車販売店は他県にある事業者であることから、当相談所では対応ができないので、消費生活センターと管轄の整備相談所を紹介した。
No.111 裁判所から訴状が届いた
・車名:軽自動車 ・登録年月:不明 ・走行距離:不明
会員工場からの相談。平成30年7月にユーザーとトラブルとなり振興会に相談した件で、解決したものと思っていたら、突然、神戸簡易裁判所から訴状が届いた。内容について疑義があり本物なのか分からず、期限を設けて支払い金額も明記しているので、どのように対応すべきか苦慮しているとのこと。
(平成30年7月当時の相談内容)
軽自動車のエアコン修理を行い納車。後日、ステップパネルに傷が付いていることに気づいたユーザーから苦情を受けた。ユーザーが提示してきた画像を確認したが、ジャッキアップした際に付いた傷ではないと判断し、苦情は受けることができない旨伝えたが、何でも苦情を言ってくるので振興会に相談。
当時の振興会の対応としては、顧問弁護士に直接対応してもらっていた。
平成30年に相談を受けた担当職員が退職しており、資料も残されていないため、相談者(会員工場)から訴状の写しを入手した。訴状の内容は、宛名が「神戸簡易裁判所民事係 御中」となっており、原告から裁判所へ送った形式のものであった。内容についても脈絡がなく、稚拙な文章のように感じたが、我々も実物を見たことがないため、顧問弁護士に相談し、相談者に連絡をとってもらった。その後連絡がないため、解決していると思われる。
No.112 ホイールナットが締まっていなかった
・車名:バス ・登録年月:不明 ・走行距離:不明
当社には大型バスが入庫できないので、顧客の大型バスの定期点検を外注先に依頼した。しばらくして、顧客から「ホイールナットが締まっていない」と苦情があり確認に行くと、数本がホーイルレンチで簡単に緩んでしまう状態だった。顧客から、「走行中にタイヤ付近で異音と振動を感じ、会社に戻ってから確認したところ、緩んでいることがわかった」と言われ、今後の再発防止策を問われた。外注先業者に相談すると、「(顧客が)運行前に点検ハンマーで確認すれば、緩みがわかるのだから、チェックしていないかったことも悪い。走行距離を決めて顧客側で増し締めするよう提案してはどうか」と言われたが、本来は整備工場で確実に締め付けてから出庫するべきで、顧客に「締め付けてくれ」とは言えまい。顧客にどのように言うべきかとの相談。
振興会の立ち位置を説明、「締め付けの点検を顧客に提案することも方法だが、今回は『ホイールナットの緩み』の再発防止策が問われているのだから、『外注から戻って納車までの間に、元請側において締め付け確認してから納車する』とお答えするのが妥当ではないか」とお伝えして、相談を終えた。
No.113 車検から1か月後にショックアブソーバが外れた
・車名:ミニバン ・登録年月:平成13年頃 ・走行距離:不明
令和2年7月にディーラ(指定工場)で車検整備を実施、費用として16万円ほど支払った。約1か月後、走行中に後部右側のショックアブソーバ上部の取付部が、さび腐食による損傷のため車体から外れた。ディーラーにこの状況を申し入れ話し合いをしたが、「修理には相当な費用と日数がかかる」と言われただけで、損傷の原因の説明や不具合発生に対する謝罪はなかった。車検整備後、1か月でこのような状態が発生するということは、その部分の点検を行っていなかったとしか考えられず、対応に不信感を抱いている。民間車検場ではこのようなことをやっているのか。当該車両については、修理して今後も使用するのは不安を感じるので、別の車両を購入したが、このような相談があったことを貴会からディーラーに伝えてほしい。
相談者に対して、「点検もれの疑いについては、故障発生の原因が明確になっていないようなので、当会では判断できないが、民間車検場には、点検、整備及び検査を確実に実施する義務が課せられており、整備保証制度も行っていることから、適正な業務運営がなされているのではないか」と説明・助言した。
また、相談者の了承を得て、当該ディーラーに事実確認、「事案の発生は事実であり、概要は承知している。拠点のサービス部門責任者より、相談者と話し合いを続けている」との回答があり、誠意ある対応をお願いした。相談者から、相談内容について解決した旨の報告と謝辞があり、終了とした。
No.114 点検整備済みステッカーの期日について
・車名:輸入車 ・登録年月:不明 ・走行距離:不明
5月に用品量販店の整備工場で法定12ヶ月点検を受けた。本来の点検時期は12月だが、都合で半年遅れとなってしまった。点検を終え、点検整備済みステッカーを見ると、次回法定点検時期が12月になっていた。1年後の5月に直してほしいと申し出たが、できないと言われた。この取扱いは正しいのか。
「整備工場としては、ユーザーが車検時期を間違えないように、次回車検時に期間を合わせたのだと思う。点検整備推進を目的としたステッカーなので、点検実施日を起算にしても法律的には問題ないので、相談者の希望どおりにしても問題はない。当相談所から、臨機応変に対応するよう依頼はできるが、対応してもらえるかは確約できない」と説明すると、相談者から依頼してほしいと要望される。
事業者に確認すると、「車検のサイクルに必ず合わせないといけないものだと思っていた。認識を改め、相談者の希望通り対応する」と回答があった。
No.115 フロントガラスの傷と車検
・車名:軽自動車 ・登録年月:不明 ・走行距離:不明
車検を依頼した整備工場で、フロントガラスの助手席側に飛び石による傷(1センチ程度)があることを指摘され、「今後使用していくうちにフロントガラス自体が割れてしまうおそれがあり、堅牢な状態ではないため、補修しなければ検査に通らない」といわれた。自身では、フロントガラスの運転者視野は確保できており、容易に貫通されない構造を有していると思っている。また、この傷は5年ほど前からあり、前回車検(別の整備工場で実施)では指摘されなかった。今回は車検満了が近く、またすぐに自動車を使用する予定もあることから、仕方なくお願いしたが、本来希望しない整備であり、余計な整備代金を払わなければならなかったことを考えると、どうしても納得できない。これは過剰整備ではないか。
当該整備工場に事実確認、相談者の言い分と概ね一致したが、「傷は1.5センチ程度のもので、今後起こりうる影響や国が定めた全面ガラスに係る告示に沿って判断したことを説明したが、相談者が当該整備の実施についてごねたため、『納得できなければ、他工場へ依頼する選択もある』と説明したところ、整備作業を行うことをしぶしぶ了承した。また、すでに車検作業を含む全ての作業は完了している」との説明があった。
相談者には、「当相談所は料金や保安基準適合性の判断は行わない」と説明したうえで、納車説明の際に、再度当該箇所の保安基準適合性の判断及び整備の必要牲について、納得いくまで説明を求め、よく話し合うよう勧めた。
No.116 リーフサスペンションの点検方法
・車名:トラック ・登録年月:不明 ・走行距離:不明
会員工場(指定)で車検をした後、数か月でリヤのショックアブソーバの上部ナットが外れて脱落した。工場にクレームを言ったが、車検時にショックのナットの緩みは確認していないと言われた。実際、車検ではどの様な点検をしているのか教えてほしい。
点検整備の手引に書かれている点検方法に加え、メーカーが推奨する点検方法についても説明した。どちらもリーフサスペンションについては、ボルト、ナットの緩みは点検するようになっていないが、会員工場がどの様に点検したかは定かではないものの、サスペンション連結各部のガタを確認した時に、ナットの緩みがあれば分かることなので、車検時には問題が無かったのではないか。会員工場に確認してもよいかと話すと「何か月も前の事なので、どうにもならないと思う」と言って工場名は教えてもらえず、電話が切れた。
No.117 オーバーヒートした中古車の修理費
・車名:乗用車 ・登録年月:平成22年 ・走行距離:6.6万km
前日に消費生活センターから問い合わせのあった件で、相談者から直接電話が入った。
3月初めに、県外の販売店から車検整備付き中古車を100万円弱で購入した。4月初旬、エンジンのかかりが悪くなり、整備工場へ向かう途中でチェックランプが点灯し、オーバーヒートしてしまった。ラジエータホースが破損していたが、水が無くなったことがオーバーヒートの原因か、オーバーヒートしたことでラジエータホースが破損したのかは不明らしい。当初の修理見積りは20万円で、販売店に事情を説明すると9割を販売店が負担、残り1割を自己負担と言われたが、その後、エンジンの載せ替えが必要で、50~60万円もかかることになり、販売店から費用負担は折半になると言われた。保証無しで購入したため、折半に応じなければならないのか。また、振興会は間に入ってくれないのか。
相手が会員工場で、相談内容が金銭面以外のことであれば、間を取り持つこともできるが、県外の販売店であり、調べるとどこの団体にも属していなかったため、自力で交渉するしかないことを伝え、販売店側に契約不適合責任が問えるかどうかは公取協の方が詳しいと思うと助言し、連絡先を教えた。
No.118 運転すると疲れ、腰が痛い
・車名:軽自動車 ・登録年月:平成24年 ・走行距離:不明
今年4月、整備工場に車検を依頼、同時にタイヤローテーション、オイル交換とブレーキディスクの研磨をしてもらった。車検が終わってから、車検前よりも運転すると疲れる、腰が痛くなるといった症状になった。車が大きく横に揺れているような感覚で、車検を依頼した工場に問い合わせても、「そんな症状は確認できない」と言われた。他の3工場に確認してもらったが、「わからない」「こんなものではないか」と言われた。どのような原因が考えられるか。
具体的にどのような状態で横揺れが発生するのかと聞くと、「車に乗り込み、エンジンを始動する前から、大きく横に揺れている感覚。走行中はエンジンの振動等でわからないが、車を降りるとどっと疲れ腰が痛い。ショックアブソーバがおかしいのではないか」と言う。「車検時の作業が原因と推測すると、どれもエンジンが始動し走行している時に症状が現れると思う。ショックアブソーバについても同じ理由です。9年間と長く乗られているので、本人しかわからないような繊細な症状かもしれない。工場側に理解してもらうなら、全く同じ車両を乗り比べてみる方法も一案だと思う」と伝えた。「その方法を一度検討してみます」と言われ、電話を終えた。
No.119 紹介された提携工場の技術力が低い
・車名:輸入車 ・登録年月:不明 ・走行距離:不明
昨年4月にエアコンが冷えなくなり、中古車専門保証制度の事務局から紹介された会員工場(認証)に入庫した。コンプレッサーとレシーバーからのガス漏れを修理してもらったが、再び冷えが悪くなり、7月に再入庫した。そこから3週間、何の連絡もないので工場に連絡すると、「当社では手に負えない」と言われ、外注に出されることになった。8月末になっても、「エンジン回転が1500rpmに上がったまま下がらず、原因がわからず弱っている」と言われ、故障原因がわからぬまま預けておいて、他のところを壊されると困るので、ひとまず乗って帰ったが、途中で警告灯が数個点灯、エンジンが振動してエンストしそうになり、ディーラーに入庫した。夕方、ディーラーから「電子アクセルのセンサーが悪いのが原因」と連絡があり、修理をお願いした。クーラーが冷えない症状についても、ディーラーは短期間で「クーラーレシーバーのチューブ継ぎ目からのガス漏れ」と原因を突き止め、長い期間をかけても原因を特定できないこの工場は技術力が低いと思った。また、最初の修理で交換したレシーバーの取り付けミスが原因でガス漏れが生じたのなら、ディーラーでの修理費を負担したくない。
認証工場から、「当社修理から3か月も経過し、点検途中で乗って帰っているので、今更再修理はできない」と言われ、保証事務局も取り合ってくれない。振興会から会員工場に厳重注意してほしい。
振興会の立ち位置を説明、承諾を得て会員工場に連絡したところ、「保証期間が過ぎているのに、保証事務局に何度も電話をして強引に保証扱いにしたと聞いている。エアコン修理以外にも一般作業を依頼されたが、その費用まで『保証作業に入れとけ!』と強く言われ、相談者に請求できなかった。ガス漏れの原因を特定するのに時間がかかったことは認めるが、今頃になって再修理を求められても対応できない。強引なことをされたので今後は取引したくない」と言われ、相談を終了した。
No.120 不正車検をされたのではないか
・車名:ミニバン ・登録年月:不明 ・走行距離:11万km
平成28年に中古車を購入、2年前に車検してもらったディーラーに昨年12月に入庫、お店で1~2時間作業を見ながら完成を待った。車検から1週間後、エンジンがかからなくなりディーラーに連絡、ブースターケーブルをつないで始動してもらった。年が変わり、再びエンジンがかからなくなったのでJAFに来てもらったら、バッテリーの1層だけが極端に比重が低くなっていて、取り替え時期と言われた。車検から日が経っていないのにと思って、今回と前回の点検記録簿を比較してみると、前回車検から2年の間に2万3千km走行しているのに、ブレーキパットの残量は2mm増えていることに気付いた。ちょうどその時、ディーラーの不正車検が報道されていたので、短時間車検はかなりの手抜き作業をしているのだろうと確信した。
不安な車検をされたので、もう一度点検をやり直してもらいたいと要望したが、「計測の間違い」と言われ、何度要望しても再点検を断られた。また、店長が代わったのに新任者への引き継ぎもされず、本社は「この件は終わったこと」と認識しているらしい。会社ぐるみで不正車検をしているディーラーに罰則を与えてもらいたい。店の責任者から電話するように言って欲しい。
振興会の立ち位置を説明し、振興会が罰則を与えることはできないと伝え、承諾を得てディーラー本社に連絡した。客相担当から、「人事異動で店長が変わり、引継ぎできていなかったのは事実だが、本社ではこの案件は終わったことにはなっておらず、誤解を与えてしまった。ただ、車検整備の時にバッテリー交換を提案し、断られている。また、相談者から『今後は付き合いしたくない』と言われ、返金できないオイルのボトルキープの解約返金、車検費用の全額返金を要望されており、お断りしている。本部と店長とで連携して対応する」と回答があり、相談終了とした。